手作り結婚指輪含め、ジュエリー全般の作り方には、『鍛造法』と『ロストワックス法』があり、それぞれにメリット、デメリットがあります。
ステアクラフトは『鍛造専門店』です。
現在、手作りで結婚指輪を作れる工房が増えてきました。
工具も少なく初心者でも扱いやすいワックス制作が多数、専門的でプロ志向な鍛造制作が少数です。
ご自分の指輪をどちらの技法で作りたいか、どれくらいの工程を自分で行えるか、で、選ぶ工房も変わります。
せっかくの手作り、2つの作り方をご紹介致しますので、悔いのない手作り結婚指輪、ジュエリー制作を楽しんで頂ければと思います。
【鍛造技法】
貴金属を直接制作
【ロストワックス技法】
ワックスを制作
【鍛造技法】
使用する貴金属地金は、高い圧力で圧延し硬く鍛えられ、結晶密度が高く、変形に強い金属です。
鍛造とは、その貴金属の地金(板)を、直接糸ノコで切り出し、延ばし、曲げたり削ったり打ち出したりして作っていく方法です。
密度の高い地金を曲げ変形させていくことで、さらに強度の高い金属となっていきます。
各工程を完成まで希望や好みを確かめながら作れるので、作る人それぞれの風合いが生まれます。
鍛造制作のメリットは、高い強靭性と、最終仕上げまで、全ての工程を完成まで手作りできるので、達成感、愛着が強く感じられること。
デメリットは、硬い金属のため、ロストワックス技法に比べ、複雑な形が作りにくいこと。
「できるだけ自分の手で完成まで手作りしたい。」というご希望の方に向いています。
1.地金
2.刻印、曲げ加工
3.リング状に
4.ロウ付け(溶接)
5.削り出し
6.成形
7.研磨
8.完成!
8.完成!
このような工程(デザインによって変わります)を経て、結婚指輪が出来上がっていきます。
より詳しく知りたい方は、無料相談もご利用下さい。
【ロストワックス技法】
貴金属ではなく、硬めのロウソクのようなワックスで指輪の原型を作ります。
その原型を筒状の鉄枠で覆い、石膏を流し入れて固めます。
高温で熱するとワックス原型は溶け、石膏内に指輪型の空洞ができます。
その空洞にプラチナ、ゴールド、シルバーなど指定の貴金属を溶かして流し込めば、空洞が貴金属で満たされ指輪が完成。
いわゆる鋳造法(ちゅうぞう)です。
「ワックスが溶けてなくなる方法」なので、「ロストワックス法」と呼ばれています。
大量生産が可能なので、市販品のほとんどはこの技法で作られています。
メリットは、作る素材がワックスなので、加工しやすいこと。
デメリットは、鍛造に比べ完成強度が多少低く、鋳造作業を外注するため完成まで1ヶ月〜2ヶ月前後掛かること。
ワックスは折れやすいため、繊細な作業が必要(複雑なものは工房のサポートが必要)。
ワックス制作以降の、「鋳造、刻印、仕上げ作業等」は、お店に任せるので、全てをご自身では作れないこと。
「専門的な部分は工房に任せて、手軽な感覚で手作りしたい。」
逆に、
「鍛造ではできない複雑な形、金属の組み合わせなどを作りたい。」というご希望の方に向いています。
1.指輪用ワックス
2.削り作業
3.原型を完成
4.ゴムの台に立てて
5.鉄のリングで覆い
6.石膏を流し込む
7.ワックスが燃えて無くなるまで焼く
8.空洞に溶かした金属を流し込み
9.石膏を破壊すると指輪が現れます
10.不要な金属を削り落し
11.研磨
12.完成!
工程<1><2><3>までがご自身の作業です。
<4>以降はほぼ工房側での作業となります。
<11>の研磨から完成までは、ご自身でできる工房もあります。
彫金工房ステアクラフト
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